試験勉強の方法と記憶術講座TOP > 効率的な勉強法とは?〜寄り道せずに試験を突破する秘訣 > 反復学習の効果とやり方〜勉強は予習よりも復習が大事

反復学習をしてこそ、初めて力がつく

反復学習は試験勉強の方法における王道です。
いたるところで復習の大切さが強調されていますが、勉強内容を繰り返すこと、反復することは、記憶や理解をしていくうえで絶対に欠かせません。

 

人間の脳の特性として、印象深いもの、興味深いものに対しては、たった一度見たり聞いたりしただけで長期記憶に焼き付く傾向があります。子供のころ、たった一度目にしただけの光景なのに、大人になってもずっと記憶していることは良い例です。

 

しかし中学や高校、大学センター試験のための勉強は、興味のあるものとはかぎりません。むしろ、第一志望校に合格するために、やむなく受験勉強に取り組んでいる人が多いのではないでしょうか。

 

そうなると一度だけ教科書やテキストを流し読みしただけでは、記憶に定着してくれませんし、本当の理解もできません。そこで反復学習が必要になってくるわけですね。

 

強烈な印象を受けると、なぜたった一度見ただけでも長期記憶に焼き付くのかというと、扁桃体が活性化し、海馬からシータ波が発生するからです。シータ波は、記憶の準備ができたスタンバイ状態です。

 

無味乾燥な学習においては、海馬にたいして情報を「何度もしつこいくらいに」送り込むことによって、はじめて海馬は、その情報を受け付けてくれます。「ああ、こんなに同じ情報がやってくるのだから、かなり重要に違いない」と”判断”して、長期記憶の保管庫へと送ってくれるのです。

 

 


なかなか興味を持てない無味乾燥な勉強においては、反復学習が必須だということは分かりました。でも、一体どのようにして繰り返し復習したらいいのか、が問題です。ただ無暗に暗記したいことを繰り返しても、労力の無駄になるだけではなく、かえって記憶力を低下させることもあります。

 

反復学習をしていくうえでの注意点やコツは、以下になります。

 

  • 一度目の学習に力を入れる
  • その後の復習は、徐々に間隔を広げていく

 

まず反復学習のコツとして、一番最初の段階がとても大事です。
最初に教科書や受験参考書を読むさいに、集中力をもって読まないと、その後いくら復習しても意味がありません。

 

まず最初は、徹底的に読み込んで「理解」することが必須となります。
間違えないでほしいのは、一回目の学習では理解に比重を置くべきであって、「覚えよう」とするのではありません。

 

たった1回で覚えられるものではありません。そのための反復学習なのですから。
最初の勉強では、理解やイメージをすることに意識を向けるべきです。ですから、細かい用語などは、サラッと目を通すのみにします。全体的に何を言っているのかに、注意を向けます。

 

2回目の復習をすると、さらに理解が深まりますが、細かい重要語や専門用語なども、しぜんと吸収されていくものです。反復学習においては、細かい年号や人名、用語などは、無理に覚えようとしないことです。それらは、回数を重ねるごとに自然に吸収されていくからです。水を吸い上げるスポンジのように。

 

このように「理解は最初の学習で一気に、記憶は段階を経て徐々に」というのが、反復学習においては大切です。もちろん1回の学習で理解できる量にも限界があります。2回目、3回目と回転させていって、「はじめて気づく部分」というものがあります。1回目の理解とは、だいたいの全体の理解、おおまかなイメージととらえてください。

 

 


つぎに復習を繰り返すタイミングについて。
人は何かを学習したとき、たった20分経過しただけで42パーセントも忘れてしまいます。これはエビングハウスの忘却曲線によって証明されています。そして1時間後には、半分以上にあたる56パーセントが忘却の彼方へ・・・。1日たつと74パーセントというのですから、人は急速に忘れていく動物といえそうですね。

 

それもそのはず、人間は起きているときは耳や目、舌、皮膚、鼻といった五感から、さまざまな情報が入ってきています。それらをいちいち覚えていたのでは、脳がまいってしまいます。冒頭で述べたように、とても印象に残ることなら脳に焼き付きますが、些細なことはどんどん忘れていくようになっているわけですね。

 

勉強する内容も、この原理にもれず、1日のうちにその大半を忘れてしまいます。1週間後には77パーセント、1か月後には79パーセントといいますから、1日後と1か月後の記憶量には、さほど違いがないことになります。

 

このことから反復学習の秘訣が読み取れます。
つまり1日以内に大規模な忘却が進むわけですから、1日以内に復習をすることが忘却を防ぐポイントになってくるわけです。

 

学校の授業や進学予備校、進学塾で学んだことは、できるだけその日のうちに復習することが大事と言えます。

 

しかし、それだけでは2回しか学んでいないので、また時間が経てば忘れていってしまいます。そこで1週間後、2週間後、1か月後というように、少しずつ間隔を空けて、反復学習していくことが不可欠になります。

 

勉強は積み重ねですから、すでに学んだことを土台として、次の単元が展開されていくように組まれているものです。地を踏み固めながら、ゆっくり試験勉強を進めていくことは、いっけん遅いように見えますが、この方法こそが「急がばまわれ」で、さらなる成績アップ、偏差値アップにつながっていく王道といえるのです。

 

なお予習と復習では、どちらが大切かという疑問をもたれるかたが多いですが、もちろん復習です。予習をすれば、疑問点を洗い出せるし余裕をもって授業に臨めるメリットがあることはたしかです。しかし復習を怠れば、すでに学んだことを忘れてしまううえに、そのあと積み上げていけずに落ちこぼれてしまう危険があるので、反復学習のほうが大事になります。

 

 

 

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