試験勉強の方法と記憶術講座TOP > 脳と勉強法のコラボレーション〜脳トレや時間帯、食事法など > 記憶と勉強の順序と注意点〜アルコール(お酒)、睡眠に気を付ける

記憶は勉強の土台。雑草をつみとることも大切。

記憶は勉強をしていくうえで、理解を支える土台であり、判断や応用展開をしていくうえでの基礎です。当然のことですが記憶がなければ、試験勉強は進んでいきません。

 

よく「流れを把握することこそが大事なんだ」とか、「日本史や世界史の細かい年号を暗記しても意味がない」という人がいたりします。たしかに、いきなり詳細な学習に入ることは、試験勉強の方法ではタブーです。行き詰まる原因になります。

 

しかし年号や人名、事件名、方程式、英単語などを記憶する勉強が悪いわけではありません。要は学習の順序が問題なわけです。いきなり細かいことを覚えても、パズルボードを持たないでパズルピースを手に持っている状態だからです。それでは置く場所がありませんよね?

 

そのため、まずは大雑把に概要を理解して、その上で段階を追って徐々に細かい部分に目を向けていくことが推奨されるわけです。これこそが試験勉強の方法の王道です。高校受験や大学受験だけではなく、公務員試験、国家試験、検定試験でも同様です。

 

記憶と勉強というのは不思議な関係にあり、むりに覚えようとすると、知識は遠のいていくものです。覚えよう覚えようと力むほど、無駄な勉強が多くなり、脳からもシータ波が出づらくなるので暗記しづらくなるのです。

 

そうではなく概要から入り、まずは脳内にしっかりとしたイメージを作るようにすると、知らず知らずのうちに細かい知識が吸収されていきます。たとえば何度も教科書を読んでいると、ページ自体を写真のように記憶できるようになります。ページの右上のほうにあったな、などですね。

 

ですから記憶と勉強の関係においては、とくに覚えようとしなくても、反復していくことで自然と頭に入ってくるようになります。要は個々の事項だけを取り出して繰り返すのではなく、「全体の中に組み込んだ状態で繰り返していく」ということです。

 

英語だったら、英単語だけをピックアップして暗記しようとするのではなく、短い例文と一緒に何度も読んだり、長い英文を繰り返し読んだりするわけです。

 

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さて以上のように記憶は力んで勉強しないでも、つねに全体の視点に立って復習を繰り返せば脳に定着していくものです。ただし、一度は海馬に保管された記憶も、その後のメンテナンスがよくないと、忘却の危機にさらされることがあります。それはアルコール(お酒)、睡眠、ストレスです。

 

アルコール性健忘症という状態があるように、過度の飲酒は正常な記憶を失わせます。
飲み会のあと、どうやって帰ったか記憶にないことが、よくありますよね。記憶は海馬が司っているわけですが、海馬でのLTP(長期増強)を抑制する働きがお酒にはあります。

 

海馬に入ってきた短期記憶は、長期増強といって、強まった電気信号の流れが長期にわたって持続することで長期記憶となっていきます。ところがアルコールを飲むと、LTPを阻害するので、直前に勉強したことが長期記憶になりづらくなります。つまり、せっかく学習したことが脳から追い出されてしまう危険があるのです。

 

ですから試験勉強に励んでいる社会人などは、できるだけアルコールは避けたほうがよいのです。とくに会社から帰宅後、一杯やってから資格試験の勉強をするというスケジュールは危険です。もし飲むにしても、直前や直後には勉強しないことです。

 

 


つぎに記憶と勉強の関係で忘れてはならないのが、睡眠の重要性です。
人は起きているときでも、休憩時などリラックスしているときに脳内の記憶を整理しています。

 

その意味では、連続して何時間も勉強を続けることは得策ではありません。
1時間ほど勉強しては長めの休憩を入れ、また勉強していく。このリズムが大切です。
休憩しているときは、ただ無駄に時間が過ぎているのではなく、脳内で記憶を整理している時間帯だと思えば、気持ちよく休憩できるのではないでしょうか。

 

このように記憶と勉強においては、長めの休憩時間が必要なわけですが、その最たるものが睡眠時間です。人間は寝ているときに、海馬に蓄えられた記憶の取捨選択を行なっています。

 

睡眠中には外部からの情報がシャットアウトされるかわりに、海馬に蓄えられた記憶の断片をもとに、感情を司る扁桃体が活性化。重みづけを行なっているのです。睡眠中に見る夢が、感情の起伏をともなった印象深いものが多いのは、扁桃体が個々の記憶を審査しているからです。(論理が破たんしていても不思議に思わないのは、前頭前野の機能が低下しているため)

 

このようにして睡眠中には記憶が整理され、重要なものが長期記憶へ、不要なものが忘れられていきます。ですから寝不足で睡眠時間が短くなっている人は、こういった作業が行われないため、”本来、重要と判断されて長期記憶の保管庫へ行くはずだった記憶”まで消去されてしまう可能性があります。

 

起きているときも、息抜きしている休憩時間や、ボーッとして前頭葉を休ませながらテレビを観ているときなどは、記憶が整理されています。しかし睡眠中は外部からの情報がシャットアウトされているため、よりいっそう勉強したことの記憶が整理されるのです。

 

以上のように記憶と勉強の関係においては、日ごろから概要理解という土壌に立って「自然に」知識を吸収していくことが大事です。そして勉強したことを無駄にしないためには、アルコールと睡眠をうまくコントロールすることが大事になってくるわけです。

 

 

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